下垂体炎ではどのような症状がありますか?

頭痛、視野障害、倦怠感などホルモン分泌異常による多様な症状が現れます。

解説

主に頭痛、視野障害、倦怠感などの症状と、前葉・後葉ホルモンの分泌障害による多様な症状がみられます。

下垂体前葉の障害では、副腎皮質刺激ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの分泌低下が、初期から高頻度でみられ、急性副腎不全のリスクがあります。

性腺刺激ホルモンや成長ホルモンの分泌低下、プロラクチンの異常分泌もみられます。

性腺刺激ホルモンの分泌低下は57%にみられ、女性では、無月経または月経不順、不妊、乳汁分泌低下、性欲減退が、男性では、勃起不全、精子数の減少による不妊、筋力低下や性欲減退がみられます。

成長ホルモンの分泌低下は37%にみられ、疲労感・無気力が起こります。症状ではありませんが、筋肉量の減少、脂肪量の増加(特に内臓脂肪)、骨密度の低下、心血管疾患リスクの増加があります。

プロラクチンの分泌増加は39%にみられ、女性では、無月経、乳汁漏出、排卵障害による不妊が、男性では、性欲低下、勃起障害、まれに女性化乳房がみられます。

後葉や下垂体茎が障害されると中枢性尿崩症による多尿・口渇が生じ、前葉と後葉の両方が障害される汎下垂体炎では、これらの症状が重なります。また、進行すると下垂体が萎縮することもあります。

公開日

最終更新日

医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科

濵﨑 秀崇 監修

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