下垂体炎で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬の量や種類の変更が必要か主治医に相談しましょう。
薬が効かない場合は、診断の見直しや追加の治療が必要です。
下垂体の炎症を抑えるステロイドが無効な場合、そもそも診断が正しいのかどうかを再評価する必要があります。
診断確定のために下垂体生検が必要な場合があり、特に進行性の視野障害など視神経圧迫症状を認める例や進行が速い例では、経蝶形骨的手術での生検が推奨されています。
また、ステロイド単独で効果が不十分な場合は、アザチオプリンやメトトレキサートなど免疫抑制薬を用いた治療が検討されます。
IgG4関連疾患などでは、リツキシマブが有効とされています。免疫抑制剤の効果も不十分な症例に対しては、放射線療法が行われることもあると報告されています。
下垂体炎による下垂体機能低下症では、長期的なホルモン補充療法が必要となります。
薬の効果が不十分な場合、補充量を調整してもらいましょう。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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