甲状腺炎の場合、主にどのような治療をしますか?
甲状腺炎は主に解熱鎮痛剤・β遮断薬・レボチロキシン(チラーヂンⓇ)などで治療しますが、病型によって治療法が異なります。
甲状腺炎の治療は病型によって異なります。亜急性甲状腺炎では、頚部痛に対して解熱鎮痛剤(NSAIDs)を使いますが、効果不十分な場合はプレドニゾロンなどのステロイドが使用されます。甲状腺中毒症による動悸などの症状にはβ遮断薬(心臓や血管に作用して、動悸や手の震えなどを抑える薬)が用いられます。
橋本病で甲状腺機能低下症を伴う場合は、レボチロキシン(チラーヂンⓇ)によるホルモン補充療法が行われます。産後甲状腺炎・無痛性甲状腺炎では、甲状腺中毒症に対してはβ遮断薬が用いられ、甲状腺機能低下に陥った場合は、必要に応じてレボチロキシン(チラーヂンⓇ)が使用されます。
急性化膿性甲状腺炎では入院のうえ、抗菌薬投与が行われますが、膿瘍(膿がたまって塊になった状態)ができた場合は切開して膿を出す外科的処置が必要となります。薬剤性甲状腺炎では原因薬剤の中止と症状に対する対症療法が基本となります。
なお、亜急性甲状腺炎・産後甲状腺炎は、いずれも破壊性甲状腺炎(甲状腺の細胞が壊れることで起こる甲状腺炎)であり、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)とは異なるため、抗甲状腺薬は使いません。
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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