気管支喘息で動けないほど苦しくて助けてほしい時、どうしたらいいですか?
気管支拡張薬を吸入しつつ、救急車の要請を含め速やかに助けを求めることが必要とされています。
気管支喘息(きかんしぜんそく)は、気道(空気の通り道)に炎症が続き、さまざまな刺激によって発作的に気道が狭くなる病気です(日本呼吸器学会)。息苦しくて動けない状態は重い発作です。処方された発作治療薬を使うと同時に周囲へ助けを求め、速やかに救急車を呼ぶ必要があります。
気管支喘息で動けないほど苦しいときにまずすること
苦しくて動けない状態は「高度(大発作)」に当たります。この場合は、処方されている即効性の気管支拡張薬などを医師の指示どおりに使用しながら、周囲の人に助けを求め、速やかに救急車を呼んでください。
自分で運転したり、無理に歩いて医療機関へ向かったりするのは避けましょう(環境再生保全機構)。
気管支喘息の発作の強さの目安
環境再生保全機構は、成人の発作の強さを次のように示しています。
- 軽度(小発作): 苦しいが横になれる
- 中等度(中発作): 苦しくて横になれない
- 高度(大発作): 苦しくて動けない
- 重篤: 呼吸が弱くなる、チアノーゼ(唇や指先などが青紫色になる)、呼吸停止
発作治療薬の種類や使用量、使用間隔は人によって異なります。あらかじめ医師と決めた対処法に従ってください。薬を使用しても十分に改善しない場合や、症状が悪化している場合は、追加使用を繰り返して様子を見ず、速やかに医療機関を受診する必要があります。
気管支喘息で救急車を呼ぶか判断するサイン
次のサインは強い発作の目印とされ、いずれかがあるときはすぐに受診が必要とされています(日本アレルギー学会)。
- 唇や爪の色が白っぽい
- 苦しくて話せない
- 歩けない
強い呼吸困難や意識レベルの低下があるときは、ためらわず救急車を呼んでください。
気管支喘息の発作が重症化するとどうなる?
発作が強くなると気道がふさがり、窒息して命を落とすこともあります。「もう少し様子を見よう」と我慢している間に悪化することもあるため、薬を使用しても息苦しさが改善しない場合は、早めの対応が重要です。
気管支喘息の発作に備えて準備しておくこと
発作時に落ち着いて対応できるよう、日頃から次の点を確認しておきましょう。
- 発作時に使う薬、使用量、使用するタイミングを医師と確認する
- 発作治療薬をすぐに使える場所に保管し、残量や使用期限を確認する
- 家族や周囲の人と、発作時の対応を共有しておく
- 発作治療薬を使う回数が増えた場合は、早めに医師へ相談する
- 症状がなくても、処方された長期管理薬を自己判断で中断しない
息苦しくて動けない、話せない、意識がもうろうとするといった症状が現在みられる場合は、医療機関への受診を検討する段階ではありません。ただちに119番に通報してください。
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監修医からのメッセージ
気管支喘息が治りづらい方へ


(参考文献)
独立行政法人環境再生保全機構『発作が起こったら…|成人ぜん息|ぜん息などの情報館』https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/attack.html.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本アレルギー学会監修『成人のぜん息』アレルギーポータル https://allergyportal.jp/knowledge/adult-asthma/.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本呼吸器学会『C-01 気管支ぜんそく』https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
Iwanaga T, Tohda Y. Epidemiology of asthma in Japan. Nihon Rinsho. 2016;74(10):1603-1608.
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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科
山形 昂 監修
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