小児喘息(重症)で夜間救急を受診する目安を教えてください。
発作が中程度以上の場合や、呼吸困難が強い、会話が困難、唇が青い場合などは受診を検討しましょう。
小児喘息で夜間救急を受診する目安は、発作の強度によって判断されます。
受診時には、速やかに発作の強度を評価し、以下のような症状が見られる場合は、大発作や呼吸不全の可能性があるため、入院治療が必要になることがあります。
【発作強度を判断するための主な所見】
症状
興奮している、意識がはっきりしない、会話が途切れる、座っていないと息が苦しくなる(起坐呼吸)
身体所見
- 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)
- 陥没呼吸(息を吸うときに、肋骨の間や喉元がへこむ)
- チアノーゼ(唇や爪が青紫色になること)
SpO2(血液中の酸素の飽和度)の低下
参考所見としては、呼気(息を吐く時間)が長くなること、呼吸数が増加すること、ピークフロー値(息を勢いよく吐き出す量)が低下すること、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇することなどがあります。これらの症状が強く出る場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
小児喘息(重症)
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ