小児喘息(重症)で子供が息苦しそうにしている場合の対処法を教えてください。
発作の程度に応じて適切に医療機関を受診し、速やかに治療を開始することが大切です。
お子さんが息苦しそうにしている場合、それは「急性増悪(発作)」の状態です。
医療機関では、発作の強さをいくつかの症状や身体のサインから判断し、治療方針を決めます。
小発作の場合
主に気管支を広げる薬(β2刺激薬)の吸入で改善することが多いです。
中発作の場合
外来での治療で改善が期待されますが、特定の状態(例:SpO2が低い、過去に重症化したことがある)では早めに入院治療が必要となることもあります。
大発作や呼吸不全の場合
入院して集中的な治療が必要となります。
お子さんの酸素の状態(SpO2)は、発作の強さや治療の効果を判断するのに役立ちます。
SpO2が95%を下回る場合は、酸素を吸入させることが推奨されます。
また、重症心身障害児の場合、呼吸が苦しいことを適切に伝えられないため、呼吸音(喘鳴)、咳、陥没呼吸(息を吸うときに胸やお腹がへこむこと)、SpO2などの客観的な症状から発作の強さを判断することが重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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