小児喘息（重症）の場合、日常生活で気をつけることはありますか？

症状をコントロールし、急性増悪（発作）を防ぐために、日常生活で講じるべき予防策は次の通りです。

1.きっかけを避ける

空気や寝具を清潔に保ち、環境アレルゲン（ダニ、カビ、ペットのフケ、花粉など）への曝露を最小限に抑えます。
また、タバコの煙は喘息の重大なきっかけであり、受動喫煙を避ける必要があります。

2.感染症の予防

呼吸器感染症は喘息を悪化させる可能性があるため、ワクチンの存在する感染症については予防しておくことが重要です。
感染症予防のために手指衛生も推奨されます。

3.服薬遵守

医師による治療計画を遵守しましょう。処方された長期管理薬を毎日服用し、発作時には速効性吸入器を使用します。
効果的な服薬のためにスペーサー付きの吸入器、またはネブライザーを使用してください。

4.健康的なライフスタイルの維持

喘息が十分にコントロールされている上で、適度な運動が推奨されます。
また、肥満は喘息症状を悪化させる可能性があるため、健康的な体重を維持しましょう。

5.情報共有

急性増悪（発作）症状など緊急事態にどのように対応するかを、本人、保護者、学校教諭などが理解し、共有しておきます。