小児喘息(重症)で息を吸うと肺から変な音がする場合、何が考えられますか?
息を吸うときに音がする場合は、上気道性の問題や、気管・気管支の狭窄が考えられます。
息を吸うときに「ヒューヒュー」といった音がする場合は、上気道(鼻や喉の奥から気管まで)の狭窄(狭くなること)が考えられます。
具体的には、以下のような原因が挙げられます。
- 鼻咽頭部狭窄:アデノイド増殖症、口蓋扁桃肥大、舌根沈下、下顎後退など
- 喉頭部狭窄:喉頭軟化症、頸部過伸展など
- 気管狭窄:気管内肉芽、気管軟化症など
また、胸郭変形(胸の骨格の形が変わること)によっても気管支が狭くなることがあります。
これらの音は、喘息だけでなく、様々な呼吸器疾患が原因である可能性があるため、医師による正確な診断が重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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