小児喘息(重症)の発作強度とは何ですか?
発作強度とは、喘息発作の重さを示す指標で、症状、身体所見、SpO2などから判断します。
喘息の発作強度とは、現在の喘息発作の重症度を判断するための指標です。受診した際には、この発作強度を速やかに判定することが重要です。
発作強度の判定には、主に以下の項目が用いられます。
・症状
- 興奮している、意識がはっきりしない
- 会話が途切れる、苦しそう
- 座っていないと息が苦しくなる(起坐呼吸)
・身体所見
- 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)
- 陥没呼吸(息を吸うときに、肋骨の間や喉元がへこむこと)
- チアノーゼ(唇や爪が青紫色になること)
・SpO2(血液中の酸素の飽和度)
これらの主要な所見の中で最も重い状態を基準に発作強度を判定します。
また、参考所見として、以下の項目も考慮されます。
- 呼気延長(息を吐く時間が長くなること)
- 呼吸数
- PEF値(ピークフロー値:息を勢いよく吐き出す量で、自己の最良値または予測値に対する割合)
- PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)
発作強度が「大発作」や「呼吸不全」と判断された場合は、入院治療が必要となります。過去に重症化した経験がある子どもは、たとえ来院時は中発作であっても、その後の経過に特に注意が必要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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