小児喘息(重症)の子供の気管支を強くする方法はありますか?
有酸素運動を主体とした呼吸リハビリテーションは、肺の機能を高める可能性があります。
有酸素運動を取り入れた呼吸リハビリテーションが、小児喘息のお子さんの肺の機能を高める効果があると報告されています。
具体的には、5歳から18歳までの小児喘息患者を対象とした研究のまとめでは、次のような効果が示されています。
肺活量(FVC)や最大呼気中間流量(FEF25–75)が有意に改善しました。
これらの改善は、肺の容積(肺にどれだけの空気を入れられるか)や空気の流れ(息をどれだけスムーズに吐き出せるか)が向上したことを示しており、定期的な有酸素運動によって肺の機能に良い変化が起こる可能性が示唆されています。
有酸素運動は、ランニング、サイクリング、水泳など、呼吸を使いながら行う活動です。
これは、薬による症状の管理に加えて、喘息のお子さんの生活の質(QOL)を高める有効な非薬物療法と考えられています。運動プログラムによって、気管支を含む呼吸器系全体の機能が向上し、その結果、呼吸が楽になる効果が期待できると考えられます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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