小児喘息(重症)の子が幼稚園や保育園に通う場合に気を付けることを教えてください。
運動指導や室内環境整備に関する一般的な配慮が必要です。
お子さんが安全で健康に過ごせるよう、以下の一般的なポイントが参考になるでしょう。
室内環境の整備
- カビやフィルターのホコリに気をつけ、エアコンを清潔にする。
- 本棚はガラス戸付きを選び、壁から離して設置する。
- ダニ対策として、防ダニ寝具や高密度繊維の布団カバーを使用する。
- 床の掃除は少なくとも3日に1回、丁寧に掃除機をかける。この際、フィルター付きで集塵袋が二重になっている掃除機を選ぶと良いでしょう。
- 犬や猫など毛の生えたペットの飼育は避ける。
- 室内に鉢植えを置かない。
- カーテンは短く薄手で、洗濯しやすいものを選び、こまめに洗濯して日光で干す。
- 布製のソファーは避け、ぬいぐるみは数を減らし、洗濯するようにする。
運動への配慮
- お子さんの運動量や内容と、喘息発作の程度の関係を把握する。
- 運動前に予防薬を使用するか確認し、運動中に発作が起きた場合の対応方法(一時中止、薬剤使用、医療機関への搬送など)を、先生や周囲の人と共有しておく。
- 運動は、無理なく楽しく参加できる内容や強度に調整する。
これらの配慮は、園生活に限らず、お子さんが喘息の症状を悪化させないために、日常生活全般で役立ちます。
園の先生方ともよく相談し、お子さんの状態に合わせたサポート体制を築くことが大切です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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