小児喘息(重症)だと気管が狭くなるのですか?
小児喘息は気管の炎症により空気の通り道が一時的に狭くなります。
小児喘息は、「気道の慢性炎症性疾患」と呼ばれ、空気の通り道である気管や気管支に炎症が慢性的に起きている状態を指します。
喘息の診断基準の一つに「可逆性の気流制限」というものがあります。これは、気管支が狭くなって空気の流れが悪くなる(気流制限)けれど、薬を使うと、その狭くなった状態が元に戻る(可逆性がある)という意味です。
つまり、発作が起きると気管が一時的に狭くなり、息苦しさや喘鳴などの症状が出ますが、治療薬によってその狭さが改善されるのが特徴です。
しかし、長期間にわたって炎症が続いたり、適切な治療が行われなかったりすると、気道の構造自体が変化して、狭くなった状態が固定化してしまう「気道リモデリング」という状態を招く可能性があります。
この状態になると、呼吸機能の低下につながる恐れがあるため、適切な治療を継続し、気道の炎症を抑えることが非常に重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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