10代や20代などの若年層でも慢性骨髄性白血病になるリスクはありますか?
はい。若年層でも慢性骨髄性白血病になる可能性はあります。
10代や20代の若年層でも慢性骨髄性白血病になる可能性はありますが、非常にまれです。診断時の年齢の中央値は55〜65歳であり、20歳以下の患者さんは全体の3%ほどです。
慢性骨髄性白血病は、血液細胞に『フィラデルフィア染色体(Ph:Philadelphia chromosome)』という遺伝子異常の発生が原因です。遺伝性はなく、放射線の曝露が発症リスクになると考えられています。
若年層での発症がまれである理由は、染色体異常により白血病細胞となっても、初期は正常の白血球とほぼ同じ働きを持ち、また、進行が通常ゆっくりなためです。
したがって、健康診断で白血球増加を指摘されて初めて白血病とわかることもあります。発症から数年は症状が穏やかであり、慢性期と呼ばれます。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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