減量手術のあとも、糖尿病の通院は必要ですか?
必要です。寛解しても、時間とともに再び悪化することがあります。
減量手術で糖尿病が改善しても、通院が不要になるわけではありません。ここでは理由を解説します。
寛解後の通院の必要性
通院は自己判断でやめられません。糖尿病診療ガイドライン2024では、外科療法により一度糖尿病が改善したとしても、術後の長期的なフォローアップが必要と考えられているとされています。
通院が必要な理由
寛解の状態が時間とともに戻る寛解後も、時間とともに血糖が再び上昇することがあるためです。スウェーデンで実施された最長15年の前向きコホート研究(SOS study)では、糖尿病の寛解のオッズ比は標準的な治療に比べて6.3倍と有意性を維持していたものの、寛解率は、術後2年の72.3%から術後15年には30.4%へ減少していました(糖尿病診療ガイドライン2024)。
通院で確認すること
- 血糖の状態(再び悪化していないか)
- 糖尿病の合併症の状態。特にすでに進行した糖尿病網膜症がある方は、術後1年以内の早期に悪化する例が多いことが指摘されています
- 栄養状態や心理・社会面
術後は心理社会的なフォローアップも含め、多くの職種による医療チームが長期にわたって関わっていく必要があるとされています。
自己判断で中断した場合
悪化に気づくのが遅れる可能性があります。体重や血糖が戻ってきていないかを定期的に確認することが大切です。通院の間隔や内容については、医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂, 2024(第13章 13-4)
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編集・監修基準について
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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