アセトアミノフェン(カロナールⓇ)にはどのような副作用がありますか?
頻度は高くありませんが、肝障害や消化器症状が出ることがあります。
アセトアミノフェンは多くの人々に広く使用されている解熱鎮痛薬ですが、適切な用量を超えての服用や長期間の使用は副作用を引き起こす可能性があります。
主な副作用
肝障害
アセトアミノフェンの過剰服用は、肝臓にダメージを与える可能性があります。
肝機能の異常や黄疸(おうだん:皮膚や白眼が黄色くなること)、尿の濃さの変化などの症状が現れることがあります。
消化器症状
胃の痛み、吐き気、嘔吐などの消化器系の症状が現れることがあります。
稀だが重篤な副作用
アレルギー反応
発疹(赤みやぶつぶつなど皮膚にできる症状の総称)、かゆみ、腫れ、息苦しさなどが生じることがあります。
皮膚の変化
皮膚の赤み、水疱(すいほう:水ぶくれ)、皮膚のはがれなどが生じることがあります。
血液異常
白血球数の減少は、そのものによる症状はありませんが感染に弱くなり、重症化しやすくなります。血小板数が減ると、出血が止まりにくくなります。
腎臓の障害
尿の量が少なくなる、腰のあたりの痛み、発熱などの症状が起こります。
以上のような副作用が現れた時や、アセトアミノフェンの服用に関して不安がある時は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
厚生労働行政推進調査事業費補助金(慢性の痛み政策研究事業)「慢性疼痛診療システムの均てん化と痛みセンター診療データベースの活用による医療向上を目指す研究」研究班慢性疼痛診療ガイドライン. 慢性疼痛診療ガイドライン作成ワーキンググループ2021
公益社団法人日本麻酔科学会.“Ⅺ ペイン”.麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版.https://anesth.or.jp/files/pdf/pain_medicine_20190905.pdf,(参照 2023-11-26).
あゆみ製薬株式会社.“カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500”..https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1141007F1063_5_06/1141007F1063_5_06?view=body&lang=ja,(参照 2023-11-26).
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