大人で1週間熱が下がらない原因は?高齢者の発熱対応の注意点は?

監修医師杉本 和仁看護師 / 無所属

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高齢者は発熱しても熱が上がりにくく、食欲低下やぼんやりするなど症状がわかりにくいため、体調の変化に気づいたら早めに病院を受診しましょう。

高齢者の発熱は、若い人とは違った特徴があり、特に注意が必要です。

年齢とともに体温を調節する力や免疫の働きが弱くなるため、重い病気にかかっても高い熱が出ないことがよくあります。平熱や少しの熱でも、体のなかでは病気が進んでいる場合があるのです。

また、発熱だけでなく「食欲がない」「元気がない」「ぼんやりしている」といった、わかりにくい症状から始まることもあります。

そのため、高齢者が熱を出したときには次のことを心がけましょう。

  • 普段から体温を測り、自分の平熱を知っておく
  • 体調に少しでも変化を感じたら、早めに病院を受診する
  • 発熱時は脱水しやすいので、こまめに水分を摂る
  • 寒気があるときは体を温め、熱が高くてつらいときは体を冷やす

高齢者の発熱の原因には、肺炎、尿路感染症、インフルエンザなどの感染症が多くみられますが、がんなど、感染以外の病気が隠れていることもあります。

特に「意識がはっきりしない」「息が苦しい」「高い熱が続く」といった症状がある場合は、すぐに病院で診てもらうことが大切です。

大人で1週間熱が下がらない場合、どのような病気が考えられますか?

感染症、自己免疫系の病気、がん、炎症性疾患、薬剤による発熱などが考えられます。

大人で1週間熱が下がらない場合、感染症、自己免疫系の病気、がん、炎症性疾患、薬剤による発熱などが考えられます。

感染症

EBウイルスなどのウイルスによる感染症、結核などの細菌による感染症、マラリアなどの寄生虫による感染症などが原因として考えられます。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの感染症が重症化した場合も1週間以上熱が下がらないことがあります。また、感染性心内膜炎、膿瘍、尿路感染症などの慢性または潜在性の感染症も長期の発熱の原因となることがあります。

自己免疫系の病気

自己免疫系の病気は、体外から侵入した異物を攻撃する仕組みである免疫機能が、誤って自分の体を攻撃することで起こる病気です。具体的な病気としては、関節リウマチ、スチル病などが考えられます。

がん

特定のがん、特に血液のがんであるリンパ腫は長期間持続する発熱を伴うことがあります。また、白血病、腎臓がん、肝臓がんなども発熱の原因となることがあります。これらの発熱は「腫瘍熱」と呼ばれることもあります。

炎症を引き起こす病気

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症を引き起こす病気では微熱が長期間持続することがあります。

薬剤による発熱(薬剤熱)

一部の薬剤は副作用として長期間の発熱を引き起こすことがあります。抗生物質、抗てんかん薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが薬剤熱の原因となることがあります。

発熱をきたす病気にはさまざまなものがあり、発熱のみでは病気を特定することは難しいです。原因を特定し適切な治療を受けるためにも、発熱が1週間以上続く場合は専門の医療機関を受診するようにしましょう。特に、高齢者や免疫不全の患者さんでは、重篤な病気の可能性があるため、早めの受診が推奨されます。

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