減量手術を受けると糖尿病は治りますか(寛解しますか)?
血糖が正常近くまで戻る「寛解」が高い割合で報告されています。
減量手術は、肥満を伴う2型糖尿病そのものにも大きな効果があることが知られています。ここでは寛解の見込みを解説します。
減量手術による糖尿病の寛解
高い割合で報告されています。糖尿病診療ガイドライン2024では、減量・代謝改善手術は、手術前後の適切なサポート体制と安全性が確保されれば、減量に難渋する高度肥満を伴う2型糖尿病患者さんの血糖コントロール、体重、および死亡を含む予後の改善に有効であり推奨される( 推奨グレードA)とされています。ここでの臨床的な寛解とは、糖尿病治療薬を使わずにHbA1cが6.5%未満になる状態を指します。
日本人での寛解率
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を受けた、糖尿病を合併する方も含む高度肥満症の日本人322名を対象とした研究(J-SMART研究)では、術後2年で総体重減少率29.9%、糖尿病のある方での寛解率75.6%が報告されています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
寛解しやすい人の特徴
糖尿病になってからの期間(罹病期間)が短いほど、寛解率が高いことが明らかにされています。
寛解の持続について
続くとは限りません。いずれの手術方法でも、術後に徐々に寛解率が低下することが指摘されています。海外の長期研究では、寛解率が術後2年以降に72.3%から30.4%へ減少したと報告されています。手術を検討する場合は、医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂, 2024(第13章 13-4「外科療法は高度肥満症を伴う2型糖尿病への治療に有効か?」推奨グレードA)
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編集・監修基準について
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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