肺炎球菌肺炎を放置するとどうなりますか?
肺炎は致命的となることがある重要な疾患です。放置すると重症化し、治療失敗や死亡のリスクが高まります。
肺炎球菌肺炎のような細菌性肺炎を放置することは非常に危険です。適切な抗菌薬治療を行わなければ、病状は急速に悪化します。
1. 重症化と全身への波及
肺炎球菌肺炎は、もともと重症化しやすい菌種です。放置すると、肺の炎症が広がるだけでなく、細菌が血液中に侵入して全身を巡る菌血症を引き起こすリスクが高くなります。
2. 呼吸不全
肺の炎症が広範囲に及ぶと、酸素を取り込む能力が著しく低下し、呼吸不全に陥ります。息苦しさが強まり、自力での呼吸が困難になります。
3. 合併症
膿胸(のうきょう:肺の外側に膿が溜まる)や肺膿瘍(はいのうよう:肺の中に膿の袋ができる)といった、治療が困難な合併症を引き起こすことがあります。
4. 死に至る危険性
肺炎は、特に高齢者において死に至ることもある重大な疾患です。
適切な治療を行わず、初期治療が不成功に終わった場合(放置した場合もこれに準じます)の死亡率は25%〜27%程度と非常に高いことが報告されています。したがって、肺炎球菌肺炎が疑われる症状(高熱、激しい咳、色のついた痰、胸痛、息苦しさ)がある場合は、絶対に放置せず、速やかに医療機関を受診し、適切な抗菌薬治療を開始する必要があります。
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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
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