急性気管支炎の場合、主にどのような治療をしますか?
急性気管支炎は通常、自然に治癒する病気であるため、特別な治療は必要ありません。
急性気管支炎の治療は、対症療法と患者さんへの教育が中心となります。急性気管支炎は通常、ウイルスが原因で起こり、自然に治癒する病気であるため、特別な治療法は必要ありません。
急性気管支炎の治療では、以下の点が重要となります。
- 安静:十分な休息をとり、体力を回復させることが重要です。
- 水分補給:水分を十分に摂取することで、痰を薄くし、排出を促します。
- 咳止め薬:咳がひどい場合は、デキストロメトルファンなどの咳止め薬を使用することができます。ただし、オピオイド系の咳止め薬は、副作用や依存性の可能性があるため、使用は避けるべきです。
- 去痰薬:痰の排出を促すために、去痰薬を使用することもあります。
- 吸入薬:喘鳴がある場合は、気管支拡張薬の吸入が有効な場合があります。
- 加湿器:空気が乾燥していると咳が悪化することがあります。加湿器を使用することで、咳を和らげることができます。
- 禁煙:喫煙は気道を刺激するため、咳が悪化する可能性があります。禁煙することが重要です。
なお抗生物質は、急性気管支炎の原因がウイルスである場合、効果がありません。細菌感染が疑われる場合や、合併症のリスクが高い場合にのみ、抗生物質が処方されます。
患者さんには、急性気管支炎は通常1~3週間で自然に治癒すること、抗生物質は必要ないこと、咳や痰などの症状を和らげるための対症療法を行うことなどを説明します。
急性気管支炎について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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