陳旧性胸膜炎とはなんですか?
胸膜炎の炎症が治まったあとでも胸膜の癒着や肥厚、石灰化などの痕跡が残っている状態です。
陳旧性胸膜炎とは、過去に胸膜炎を発症し、炎症がすでに治まったあとでも、胸膜の癒着や肥厚、石灰化などの痕跡が残っている状態を指します。
「陳旧性」とは、「古い」あるいは「過去の」という意味であり、現在は炎症が活動していないことを示します。
この状態では、胸痛や発熱などの急性症状は通常みられませんが、重度の場合は肺の拡張が妨げられ、呼吸機能の低下や息切れを感じることがあります。
陳旧性胸膜炎の原因は、過去の細菌性胸膜炎、結核性胸膜炎、外傷や手術後の炎症など多岐にわたります。
診断は、胸部X線やCT検査で胸膜の肥厚や石灰化、胸郭の変形などが確認されることで行われます。
特別な治療は不要なことが多いですが、呼吸機能の低下が強い場合には、呼吸リハビリや定期的な経過観察が必要となることもあります。
現在の活動性がないとはいえ、呼吸症状がある場合には、医師の評価を受けることが望ましいです。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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