肝性脳症
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更新日:2024/03/28
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肝性脳症について「ユビー」でわかること
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肝性脳症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
全身が痛む
- 症状の程度
- 違和感がある
- 自覚した時期
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 自覚した時期
- 1日以内
白目や皮ふが黄色くなっている
- 症状の頻度
- 初めての症状である
- 自覚した時期
- 1-4週間前から
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
肝性脳症とはどんな病気ですか?
「肝性脳症」とは、重度の肝疾患がある人において、血液中に蓄積された有害物質が脳に達し、脳機能が低下する病気です。人格の変化や判断力の低下の他、羽ばたき振戦、錯乱、昏睡といった症状が起こります。肝疾患の患者で判断力の低下や手の震えがある場合、肝性脳症の可能性があるので消化器内科を受診しましょう。
肝性脳症の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
肝性脳症への対処法は?
薬の内服や点滴治療が必要になります。背景の肝臓の病気も併せて専門の医療機関での治療が必要になります。
肝性脳症の専門医がいる近くの病院はありますか?
肝性脳症の専門医がいる病院を見る肝性脳症のQ&A
- A.
アンモニアなどの有害物質の影響で脳の機能が障害され、暴言や暴力的な行動がみられることがあります。
解説肝性脳症は、肝機能が著しく低下することで、アンモニアなどの有害物質が体内に蓄積し、それが脳に影響を及ぼす病気です。このため、次のような精神・神経症状が現れることがあります。
- 時間や場所、物事を正しく認識できなくなる
- 性格の変化(怒りっぽくなる、無気力になるなど)
- 錯乱や興奮状態
その結果、暴言や暴力的な行動がみられることもあります。しかし、これらは本人に悪意があるわけではなく、病気による一時的な脳の機能障害によるものです。
家族や周囲の方にとっては、突然の変化に驚きや不安を感じるかもしれません。ですが、肝性脳症は適切な治療により、改善が期待できる病気です。そのためにも、早期発見と早期治療がとても大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本消化器病学会・日本肝臓学会. 肝硬変診療ガイドライン2020 改訂第3版. 南江堂. 2020
Hendrik Vilstrup et al. Hepatic encephalopathy in chronic liver disease: 2014 Practice Guideline by the American Association for the Study of Liver Diseases and the European Association for the Study of the Liver. Hepatology. 2014, 60, 715-35. - A.
はい。肝性脳症では、せん妄のような症状が出ることがあります。
解説肝性脳症は、肝臓の機能が著しく低下したときに起こる脳の機能障害です。肝硬変などの肝臓の病気によって肝臓の解毒作用が十分に働かなくなると、アンモニアなどの有害物質が血液中にたまり、脳に影響を与えてしまうことが原因と考えられています。
肝性脳症は、時にせん妄のような症状(興奮や錯乱、奇妙な言動、時間・場所・人の認識ができなくなる)が起きることがあります。さらに病状が悪化すると、意識がもうろうとして会話や反応が困難となり、やがて深い昏睡状態に陥り命に関わることもあります。
肝性脳症は早期発見と治療が非常に重要です。肝硬変や重度の肝機能障害がある方で、普段と違う言動や意識の変化が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本消化器病学会・日本肝臓学会. 肝硬変診療ガイドライン2020 改訂第3版. 南江堂. 2020
Karin Weissenborn. Hepatic Encephalopathy: Definition, Clinical Grading and Diagnostic Principles. Drugs. 2019, 79, 45786. - A.
肝性脳症のつらい症状を和らげるためには、「原因の除去」と「再発予防」が重要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肝性脳症のつらい症状を和らげるためには、「原因の除去」と「再発予防」が重要です。
肝性脳症を引き起こす原因には、以下のようなものがあります。これらの要因は消化管でアンモニアの産生や吸収を増やしたり、腸内細菌叢の異常による毒素の産生を増やすため、肝性脳症の発症や悪化につながります。まずは、これらの原因を取り除くことが治療の第一歩です。
原因の除去に加えて、以下のような薬剤を併用して治療を行います。分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤
体内のアミノ酸バランスを改善し、肝性脳症の症状を軽減します。内服薬や点滴として使われます。
非吸収性合成二糖類(ラクツロースなど)
アンモニアの一部は腸内細菌によって作られるため、腸内細菌のバランスを整えたり、便秘を解消することでアンモニアの発生を抑えます。
非吸収性抗菌薬(リファキシミンなど)
腸内のアンモニア産生菌を抑えることで、アンモニアの生成を減らします。
亜鉛製剤
アンモニアの代謝に関わる酵素の働きを助けます。ただし、効果は限定的で、補助的な治療と考えられています。
L-カルニチン
アンモニアの解毒を促進します。ただし、効果は限定的で、補助的な治療と考えられています。
これらの治療によって、肝性脳症の改善と再発予防が期待できます。実際の治療内容は個々の患者さんの状態によって異なるため、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。 - A.
腕を伸ばし手を前に広げたときに起こる、羽ばたくような手の震えです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る羽ばたき振戦とは、肝性脳症の進行に伴ってあらわれる手の震えです。
両腕を前に伸ばして手のひらを前に向けて反らせた際に、手が脱力を繰り返すことで羽ばたくような震えが起こります。
肝性脳症の昏睡度5段階中の2段階目以降でみられ、さらに昏睡度が進行することで興奮、意識レベルの低下が見られます。
羽ばたき振戦テスト - A.
肝性脳症の症状が最も進行すると、深い昏睡状態となり、痛みなどの刺激にも反応しなくなります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肝性脳症の症状は主に4段階に分類されます。(West Haven Criteriaと言います)
その最終段階である4段階目の症状として、終末期には痛みにも全く反応しない昏睡状態となります。
また、症状は徐々に進行していくため、その前段階として日中でも眠ったような状態になったり、人や時間、場所がわからなくなったり、錯乱状態になります。
これらの症状が現れた場合には早急な対応が必要になるため、救急での受診が必要です。 - A.
いいえ、原因と結果が逆です。肝機能が低下することで血液中のアンモニア値が高くなり、結果として肝性脳症になります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血液中のアンモニア値が高くなることは肝性脳症の症状ではありません。原因と結果が逆になります。
肝臓の機能が低下することによってアンモニアが代謝されずに血液中に蓄積し、アンモニア値が高くなります。
その結果、蓄積したアンモニアによって意識障害などの症状が起こるのが肝性脳症です。
したがって、アンモニアの値が高くなる現象は肝性脳症の症状としてあらわれるわけではなく、アンモニア値が高くなることで肝性脳症が引き起こされるのです。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る元々重度の肝疾患を患っており、かつ以下の症状が見られる場合は肝性脳症の可能性があります。
- 睡眠リズムの異常(昼夜逆転)
- 抑うつ状態、過度の幸福感を感じる
- 時間や場所、物を間違える
- 普段よりだらしない
- ぼーっとしたり眠ってしまう
- 普段と比べて頭がはっきりしない、あるいは意識がおかしいと感じる
- 食欲がない
- 性格が変わったり周りの人とコミュニケーションがうまく取れなくなった
また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。
- A.
はい。人格や行動の変化や判断力の低下、睡眠障害、抑うつなどといった症状が起こります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肝性脳症の症状は主に4段階に分類されます。(West Heaven Criteriaと言います)
そのうち1段階目の初期症状として、以下のような変化が挙げられます。- 昼夜逆転などの睡眠リズムの変化
- 不安、または過度な幸福感を感じる
- 普段よりも行動がだらしなくなる
肝性脳症の初期症状は、上記のような普段一緒にいる方しかわからない軽度の精神的変化から始まります。
しかし、症状が進行すると、昏睡などのより重篤な症状につながるため、早期発見と治療が重要です。 - A.
意識障害や昏睡、羽ばたき振戦という特徴的な手の震えなどの症状があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肝性脳症の主な症状は意識障害で、以下のような症状があらわれます。進行すると昏睡状態となることもあります。
- 普段と比べて頭がはっきりしない、あるいは意識がおかしいと感じる
- 食欲がない
- 白目や皮ふが黄色くなっている
- 物忘れがある
- 手足、顔のむくみがある
- 日中も著しく眠い
- 性格が変わったり周りの人とコミュニケーションがうまく取れなくなった
また「羽ばたき振戦」という特徴的な手の震えが出ることもあります。
- A.
肝臓の機能が低下し、除去できなくなったアンモニアなどの毒素が血液中に蓄積されることで起こります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肝性脳症は、肝臓の機能低下によってアンモニアなどの有害物質が血液中に蓄積し、それらが脳に運ばれることで起こります。
原因となる肝機能低下の原因としては、肝硬変(肝臓の慢性的な炎症によって肝臓の機能が悪くなる病気)や急性肝不全(ウイルスや薬剤による急激な肝臓の炎症)などがあります。
有害物質がたまってしまう仕組みとしては、肝臓自体の代謝機能が落ちてしまうことによる場合と、肝臓を通らない血管(シャントと言います)の発達によって、肝臓を通る血液が少なくなってしまうことによる場合があります。
肝性脳症について、医師からのよくある質問
- これまでに【肝硬変】と診断されたことはありますか?
- 頭がボーっとする、すっきりしない感じがしますか?
- 普段と比べてぼーっとしていますか?
- 吐き気や嘔吐がありますか?
- 手や腕にむくみがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科