境界型糖尿病の場合、主にどのような治療をしますか?
食事・運動・体重管理を中心とした生活習慣改善が基本で、薬は通常使いません。
境界型糖尿病の治療の第一歩は「生活習慣の改善」です。食事では、炭水化物の摂取量を適切に調整し、野菜や食物繊維を増やすことが推奨されます。脂質の摂りすぎを避け、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
運動は週150分程度の有酸素運動(速歩など)が推奨され、筋力トレーニングを組み合わせるとさらに効果的です。また、体重を標準に近づけることが、血糖コントロールの改善に直結します。
薬物療法は基本的に行われませんが、肥満や強いリスク因子を持つ場合には、医師の判断で一部の薬剤などを検討することがあります。ただし、日本では境界型に対する薬物療法は保険適応外であり、原則は生活習慣改善のみです。この段階で努力することで糖尿病発症を防ぐ大きなチャンスとなります。
ボグリボース(商品名ベイスンなど)は0.2mg錠で「耐糖能異常における2型糖尿病発症抑制」の適応が追加承認されており、境界型の一部(OGTT型境界型で生活療法不十分かつ高血圧・脂質異常などのリスク因子を有する場合)に限り保険適用されます。
メトホルミンは2型糖尿病の治療薬であり、保険適用も2型糖尿病患者に限られています。境界型・耐糖能異常に対する適応はなく、肥満や予防目的での使用は保険適用外(自由診療)です。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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