痩せ型の糖尿病にはどのような食事が効果的ですか?

必要なエネルギーと栄養素をしっかり摂ることが基本です。低GI食品を選び、筋肉を維持する良質なたんぱく質を積極的に摂取しましょう。

解説

痩せ型の糖尿病の方の食事療法は、肥満型の糖尿病とは異なり、「カロリー制限」よりも「必要なエネルギーと栄養素をしっかり摂り、筋肉量を維持・増加させること」に重点が置かれます。

痩せている方は、血糖値を下げるインスリンの分泌能力そのものが低いことが多いため、適切な食事で血糖値の急激な変動を抑えつつ、健康的な体を維持することが目標です。

具体的な食事のポイントは、以下の通りです。

  • 適切なエネルギー量を確保する:食事を抜いたり、極端に量を減らしたりすると、低血糖や筋肉量の減少につながります。ご飯やパンなどの炭水化物も、体を動かすエネルギー源として適量を必ず摂るようにしましょう。
  • 血糖値が上がりにくい炭水化物を選ぶ:白米や白パンよりも、食物繊維が豊富な玄米、雑穀米、全粒粉パンなどの「低GI食品」を選ぶと、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
  • 筋肉の材料となるたんぱく質をしっかり摂る:筋肉は糖を消費する重要な役割を担っています。魚、鶏むね肉、卵、大豆製品などの良質なたんぱく質を毎食取り入れ、筋肉量が減らないように心がけましょう。
  • 食事のバランスと順番:野菜やきのこ、海藻類から先に食べる「ベジファースト」を実践すると、食物繊維が糖の吸収を穏やかにしてくれます。

1型糖尿病の場合は、インスリン注射量と食事の炭水化物量を調整する「カーボカウント」という専門的な方法も重要になるため、必ず医師や管理栄養士に相談しながら、食事療法を進めてください。

公開日

最終更新日

福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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