境界型糖尿病の診断基準について教えてください。
空腹時血糖値110~125mg/dL、HbA1c 5.6~6.4%など、血糖値が正常と糖尿病の中間の値であることが基準です。
境界型糖尿病は、健康診断などで実施される血液検査の結果に基づいて診断されます。主に以下の3つの検査項目のうち、いずれかが基準値に当てはまる場合に「境界型」と判断されます。
空腹時血糖値(FPG)
10時間以上食事を摂らない状態で測定した血糖値です。この値が110~125 mg/dLの範囲にある場合、境界型(正常高値)とされます(正常は110未満)。
75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
空腹の状態でブドウ糖液を飲み、2時間後の血糖値を測定する検査です。この2時間後の値が140~199 mg/dLの範囲にある場合、境界型(耐糖能異常)とされます(正常は140未満)。
HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)
過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均を反映する指標です。この値が5.6~6.4%の範囲にある場合、境界型と判断されます(正常は5.5%以下)。
これらの検査は、血糖値をコントロールする能力がどの程度落ちているかを評価するためのものです。ひとつの検査だけでなく、複数の検査結果や他の健康状態を総合的に見て、医師が最終的な診断を行います。健康診断でこれらの数値のいずれかが基準値に近かったり、超えていたりした場合は、必ず医療機関を受診することが重要です。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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