境界型糖尿病になると、神経障害は起きますか?
境界型でも神経障害は起こり得ますが頻度は低く、糖尿病進行でリスクが高まります。
糖尿病性神経障害は、長期間にわたる高血糖が神経にダメージを与えることで発症する合併症ですが、最近の研究では、本格的な糖尿病になる前の「境界型」の段階でも、すでに神経への悪影響が始まっていることがある可能性も示唆されています。
具体的には、手足の指先などが「ピリピリする」「ジンジンとしびれる」「感覚が鈍くなる」といった末梢神経障害の初期症状が現れることがあります。これは、血糖値が正常より高い状態が続くことで、神経細胞に栄養を送る細い血管が傷ついたり、神経細胞そのものがダメージを受けたりすることが原因と考えられています。
ただし、境界型糖尿病のすべての人が神経障害を発症するわけではありません。発症リスクには個人差がありますが、血糖コントロールが悪いほどリスクは高まります。
重要なのは、境界型糖尿病と診断された時点で、すでに合併症のリスクも始まっていると認識することです。生活習慣の改善によって血糖値を正常に近づけることは、本格的な糖尿病への進行を防ぐだけでなく、神経障害をはじめとする合併症のリスクを低減させるためにも非常に重要です。もし気になる症状があれば、早めに医師に相談しましょう。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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