境界型糖尿病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
生活習慣改善が基本ですが、一部の糖尿病薬が補助的に使われることがあります。消化器症状などの副作用があるため、医師の管理下での使用が重要です。
境界型糖尿病の治療は、原則として薬ではなく生活習慣改善が基本です。日本では薬物療法は保険適用外であり、まずは食事・運動・体重管理による予防的介入が行われます。
一方、海外の研究(米国のDPP試験など)では、メトホルミンによって糖尿病への進行リスクが抑えられることが報告されています。ただし、日本国内では承認されていません。もし将来的に薬物療法が検討される場合には、副作用に注意が必要です。メトホルミンでは消化器症状や乳酸アシドーシス、アカルボースでは腹部膨満感や下痢、GLP-1受容体作動薬では吐き気や膵炎リスクが知られています。
境界型糖尿病に対する薬の使用はあくまで海外の話であり、日本では生活習慣改善が第一選択です。また、現時点で、アカルボースは境界型の一部(OGTT型境界型で生活療法不十分かつ高血圧・脂質異常などのリスク因子を有する場合)に限り、保険適用されます。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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