境界型糖尿病ではどのような症状がありますか?
明確な初期症状はほぼなく、あっても疲労感や食後の眠気など軽度の体調変化にとどまります。
境界型糖尿病は、多くの場合、患者さん自身が気づくような明確な症状は現れません。これが「サイレント・リスク(静かなる危険)」とも呼ばれる理由です。血糖値が正常よりは高いものの、糖尿病の典型的な症状である「口の渇き」「多尿」「体重減少」などが現れるほど高くはないため、日常生活で異常を感じることはまれです。
しかし、人によっては軽微な体調の変化を感じることがあります。例えば、以前よりも「疲れやすくなった(倦怠感)」、「食事のあとに強い眠気を感じる」、「体重が増えやすく、痩せにくくなった」といった症状です。
これらは、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなる「インスリン抵抗性」や、食後の血糖値が一時的に高くなること(食後高血糖)が影響していると考えられます。また、まれに首や脇の下の皮膚が黒ずんで見える「黒色表皮腫(こくしょくひょうひしゅ)」が現れることもあります。
ただし、これらの症状は他の原因でも起こりうるため、境界型糖尿病に特有のものではありません。だからこそ、症状がないからと安心せず、健康診断などで定期的に血糖値をチェックし、早期に自分の状態を把握することが非常に重要です。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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