「境界型糖尿病」とはどのような病気ですか?
糖尿病ではないが血糖値が高めの状態。「糖尿病予備軍」と呼ばれ、将来2型糖尿病になるリスクが高いです。
境界型糖尿病は、血糖値が正常よりは高いものの、まだ糖尿病と診断される基準には至っていない状態を指し、一般的に「糖尿病予備軍」とも呼ばれます。
この段階では自覚症状はほとんどありませんが、放置していると本格的な2型糖尿病に進行するリスクが非常に高い状態です。また、糖尿病だけでなく、心筋梗塞や脳卒中といった動脈硬化による病気のリスクも高まることがわかっています。
診断は、健康診断などで行われる血液検査の数値、具体的には「空腹時血糖値(食事前の血糖値)」や、過去1〜2ヶ月の血糖の平均を反映する「HbA1c(ヘモグロビンA1c)」の値に基づいて行われます。
しかし、この境界型の段階で食事や運動などの生活習慣を積極的に見直すことで、糖尿病への進行を予防したり、遅らせたりすることが可能です。そのため、健康診断などで血糖値の高さを指摘された場合は、放置せずに医療機関を受診し、医師や管理栄養士の指導のもとで適切な対策を始めることが非常に重要です。
診断には、空腹時血糖(110~125mg/dL)、75gブドウ糖負荷試験2時間値(140~199mg/dL)、HbA1c(5.6~6.4%)といった基準が用いられます。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
境界型糖尿病
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです