IgA血管炎ではどのような症状がありますか?

IgA血管炎は紫斑を中心に、関節痛、腹痛、腎障害が特徴です。

解説

IgA血管炎は、主に皮膚・関節・消化管・腎臓に症状が現れます。

IgA血管炎は全身の細い血管に炎症が起こる病気です。最も特徴的なのは皮膚症状で、赤紫色の点状出血(紫斑)が、主に下肢やお尻に出ます。腕、体幹、顔に出ることもあります。触れるとわずかに盛り上がっており、押しても色が消えないのが特徴です。通常は痛みやかゆみを伴いませんが、数が多くなり潰瘍を形成するようになると、痛みやかゆみを伴うこともあります。

次に多いのが関節症状で、膝や足首などに痛みや腫れが出ることがあります。数日で自然に軽快することが多く、関節に後遺症を残すことはまれです。

消化管症状もよくみられ、腹痛吐き気、嘔吐、下痢(ときに血便)などが起こります。血管炎による腸管出血や腸重積(腸が入り込む病気)を合併することもあり、強い腹痛が続く場合には注意が必要です。

特に重要なのが、腎臓の症状です。発症から数週間以内に血尿や蛋白尿が出ることがあり、これが長く続くと腎炎や慢性腎障害につながる可能性があります。腎障害は自覚症状に乏しいため、定期的な尿検査でのチェックが大切です。

その他、男児では陰嚢の腫れや痛みが起こることがあります。また、まれに肺や脳の血管炎による症状が起こることもありますが、小児では少数です。

このようにIgA血管炎は「紫斑+関節痛+腹痛+腎症状」を4大症状として理解するとわかりやすいでしょう。

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公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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