IgA血管炎の原因は何がありますか?
IgA血管炎は感染後の免疫反応異常が主因で、薬剤や食物も誘因となります。
IgA血管炎の原因は、IgAという抗体の異常と、感染などの外的な刺激が関係しています。
IgA血管炎は、異常な免疫反応によって、全身の小さな血管に炎症を起こす病気です。体の免疫反応に関わる「IgA」という抗体が血管の壁に沈着し、炎症を引き起こすことで発症します。まだ完全には解明されていませんが、その原因は「ひとつの明確なもの」ではなく、体の内側の仕組みの異常と、外からのきっかけが重なって起こると考えられています。
まず、病気の中心には、IgA抗体の異常があります。特に「ガラクトース欠損IgA1」と呼ばれる、構造が不完全なIgAが作られやすくなります。このIgAは本来の役割を果たさないだけでなく、他の抗体とくっついて免疫複合体というものを形成し、これが血管に沈着して炎症を引き起こします。こうした免疫の異常は、遺伝的な素因や免疫系の過剰な働きが関係するとされています。
また、病気を発症させる「刺激要因」も存在します。代表的なのは感染症で、呼吸器感染症や胃腸感染症のあとにIgA血管炎を発症するパターンが最も多いです。感染症に対して、体内で作られたIgAが血管壁に沈着して炎症を起こすと考えられています。
一部の薬、食物や環境因子、虫刺されなども、免疫を刺激してIgA血管炎の発症に関わる可能性があるとされています。
このように、IgAの異常が土台にあり、そこに感染や薬などの外的な刺激が加わることで、IgA血管炎が起こると考えられています。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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