IgA血管炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

軽症は安静、痛み止め、重症はステロイドや免疫抑制薬で治療します。

解説

IgA血管炎は多くの場合、自然に軽快しますが、症状の程度や合併症の有無に応じて薬が使われます。主な治療薬と副作用は次の通りです。

解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)

  • 関節痛や軽い腹痛を緩和します。
  • 副作用:通常は少ないですが、まれに肝機能障害発疹が出ることがあります。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は胃腸障害や腎障害のリスクがあり注意が必要です。

ステロイド薬(プレドニゾロンなど)

  • 強い腹痛や消化管出血、腎障害のある場合に使用します。
  • 副作用:体重増加、むくみ、血圧上昇、胃潰瘍、感染症のリスク増加など。長期使用では骨粗鬆症や成長抑制のリスクもあります。

免疫抑制薬(シクロフォスファミドやアザチオプリンなど)

  • 重症の腎障害やステロイドが十分に効かない場合に検討されます。
  • 副作用:感染症のリスク増加、血球減少、肝障害、腎障害など。

特殊な薬(ダプソンなど)

  • 重症例や再発例に限って使われることがあります。
  • 副作用:発疹や貧血、肝障害など。

治療方針は症状によって異なり、軽症例では、薬を使わず安静と経過観察だけで十分なこともあります。一方でステロイドの効かない重症例や難治例では、より高度な追加治療が検討される場合もあります。薬を使用する場合は、医師が副作用リスクを考慮して、必要最小限の期間・量で処方します。特にステロイドや免疫抑制薬は、自己判断で中止・追加せず、必ず医師の指示に従うことが重要です。

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公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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