IgA血管炎の場合、主にどのような治療をしますか?

IgA血管炎は多くが自然軽快しますが、重症例ではステロイド治療と腎管理が重要です。

解説

IgA血管炎は多くの場合、自然に回復するため、治療の基本は「安静」と「症状に応じた対症療法」です。症状の程度や合併症、特に腎臓への影響の有無によって、ステロイドを中心とした治療が追加されます。

IgA血管炎では「どの臓器に、どの程度症状が出ているか」を見極めながら薬を使い分けます。症状別の主な治療は以下のとおりです。

皮膚症状

紫斑は自然に軽快することが多く、基本的には経過観察で十分です。ただし、多発し潰瘍になり、痛みやかゆみが強い場合には、ステロイドや抗ヒスタミン薬の外用薬が用いられることがあります。

関節症状

膝や足首などの関節痛には、アセトアミノフェンやNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が使われます。数日で自然に軽快することがほとんどですが、症状の強い場合には、短期間のステロイド内服が検討されます。

消化器症状

腹痛や下血などの症状が強い場合、ステロイドが用いられます。重症例では入院し、絶食や点滴を行いながら治療します。腸重積などの合併症があれば、緊急対応が必要になることもあります。

腎障害

慢性腎臓病につながることがあるため、血尿や蛋白尿が出る場合は注意深く経過をみます。軽度であれば経過観察のみですが、蛋白尿が強い、血圧が上がっているなどの場合には、ステロイドや免疫抑制薬が用いられることがあります。

難治例では、さらなる治療強化が考慮されることがあります。

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公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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