「IgA血管炎」とはどのような病気ですか?
IgA血管炎は紫斑や腹痛を特徴とする自己免疫性の血管炎で、腎障害の管理が重要です。
IgA血管炎は、小児に多くみられる自己免疫性の血管炎のひとつです。以前はヘノッホ・シェーンライン紫斑病と呼ばれていました。
IgA血管炎は、体の免疫反応に関わる「IgA」という抗体が血管の壁に沈着し、炎症を引き起こすことで発症します。正確な原因は完全には解明されていませんが、免疫系が誤って健康な組織を攻撃する自己免疫疾患に分類されており、上気道感染症や胃腸感染症のあとに発症することが多いです。
3歳から15歳までの小児に最も多く発症しますが、成人にも発症する可能性があります。主な症状は、皮膚に現れる赤紫色の点状出血(紫斑)です。特に足やお尻に左右対称に出ることが多く、触れると僅かに隆起しており、押しても消えません。関節炎や関節痛、腹痛や血便などの消化管症状もよくみられます。また、腎臓に炎症が及ぶと血尿や蛋白尿が出ることがあり、これが病気の経過や予後に大きく関わります。
多くの子どもは自然に軽快しますが、腎障害が長引く場合があるため、定期的な尿検査や血圧測定で経過観察が必要です。治療は、軽症では安静や対症療法で十分なことが多いですが、強い腹痛や腎障害がある場合には、ステロイド薬が用いられることがあります。また、成人では病気がより重篤化したり、再発したりする可能性があり、免疫抑制治療が必要になることがあります。
IgA血管炎は基本的に、予後良好な病気ですが、腎臓への影響を早期に発見し、適切に対応することが大切です。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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