IgA血管炎で難病申請はできますか?

軽症IgA血管炎は対象外、腎障害が重い場合は難病申請可能です。

解説

一般的なIgA血管炎そのものでは難病申請はできませんが、重度の腎障害を伴う場合は、申請対象になる可能性があります。

日本には国が定める「指定難病」の制度があり、該当する病気で一定の重症度を満たす場合、医療費の自己負担が軽減される仕組みがあります。原因不明で長期にわたり治療が必要となる病気や、社会的支援が必要な病気が対象で、多くの場合自然に軽快するIgA血管炎はこれに含まれていません。

一方で、IgA血管炎の一部の方では腎臓に強い炎症が起こり、「紫斑病性腎炎(IgA血管炎に伴う腎障害)」と呼ばれる状態になります。これは血尿や蛋白尿が続く、腎機能が低下するといった長期的な影響を残すことがあるため、指定難病に含まれています。したがって、IgA血管炎の経過で腎炎が起こり、かつ症状や検査所見が基準を満たす場合には、難病医療費助成の対象として申請することが可能です。

もし、血尿や蛋白尿が持続している場合や腎機能の低下が見られる場合は、主治医に「難病申請の対象になるか」を相談するとよいでしょう。難病申請を行うには、主治医による診断書や検査結果、腎障害の程度(尿蛋白量、血清クレアチニン値など)が必要です。また、都道府県の難病窓口で条件や手続きを確認することが大切です。

なお、紫斑病性腎炎は小児慢性特定疾病にも含まれます。これは18歳未満で発症した国が定めた子どもの慢性疾病を対象に、20歳まで(一定条件で22歳まで)医療費助成を受けられる制度です。

ユビーAIパートナーユビーAIパートナーに聞いてみよう

IgA血管炎について、特に知りたいことは何ですか?

利用規約プライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。

IgA血管炎について、気になる症状はありますか?

もっとも当てはまる項目を選択してください。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

IgA血管炎

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。