アトピー性皮膚炎に再発リスクはありますか?
アトピー性皮膚炎は、よくなったり悪くなったりを繰り返す病気で、再発リスクはあります。
多くの場合、乳幼児期に発症したアトピー性皮膚炎は、成長とともに症状が改善したり、治ったりすることがあります。
しかし、一部の患者さんでは症状が持続したり、思春期や成人期に再発したりすることもあります。
複数の研究報告があり、
- 2歳までにアトピー性皮膚炎と診断された子供のうち、約40%は3歳までに治癒し、約40%は症状が軽くなったり悪くなったりを繰り返し、約20%は症状が持続した
- 2歳未満で発症したアトピー性皮膚炎の子供の約50%が6歳までに、約70%が12歳までに症状が改善した
- 成人患者の追跡調査では、半数以上に症状がみられた
などの報告があります。
再発や症状の持続には、
- 2歳までの重症度
- アレルゲンへの感作(特に小麦や大豆)
- 家族歴
- 早期の喘鳴合併
などが関係している可能性があります。
症状が改善したあとに再発を防ぐための「プロアクティブ療法」という治療法もあります。これは、症状が落ち着いている間も、定期的に薬を塗ることで、再発を予防する方法です。
医師と相談して、適切な治療を続けることが大切です。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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