ステロイド外用薬には怖い副作用があると聞きましたが、本当ですか?
ステロイド外用薬は、正しく使えば怖い副作用が起こることはまれです。
ステロイド外用薬の副作用には、全身性と局所性のものがあります。
全身性の副作用としては、副腎機能抑制、高血圧、糖尿病などがありますが、これらは主にステロイドの内服薬による副作用です。
高ランクのステロイド外用薬を大量に長期間使用した場合や、皮膚バリアが低下している場合には多少リスクがありますが、通常の治療では、湿疹が改善するとともに薬の吸収量が減るため、このような副作用が起こることはまれです。
局所性の副作用としては、皮膚が薄くなり内出血しやすくなる、毛細血管が拡張する、毛深くなるなどがあります。
これらは、ステロイドのランク、塗布期間、塗布部位、年齢などに影響され、高いランクのステロイドを長期間、顔面や陰部などの吸収率の高い部位に使用した場合や、皮膚が脆弱な高齢者に使用した場合に起こりやすいです。
しかし、多くの局所性副作用は、ステロイド外用薬の中止や適切な処置により回復します。
副作用を避けるためには、医師の指示に従い、症状や部位に合った強さの薬を適切な期間使用することが大切です。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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