黄色ブドウ球菌とアトピー性皮膚炎の関係性を教えてください。
黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎の病態形成において重要な役割を持っています。
黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎患者さんの病変部の皮膚で高頻度に検出されます。
黄色ブドウ球菌は皮膚の常在菌叢を破綻し、皮膚の角化細胞を傷つけ、炎症や免疫応答を引き起こす毒素を産生します。これがアトピーの症状が悪化する理由のひとつです。
また、産生する酵素は皮膚の保湿機能を低下させます。さらに、特定の遺伝子変異があると皮膚バリアーがますます弱まり菌の定着が促進することがわかっています。
加えて、黄色ブドウ球菌はバイオフィルムを形成して抗菌薬や免疫系から身を守る働きもあるため、感染が慢性化しやすくなります。
公開日:
最終更新日:
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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アトピー性皮膚炎
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アトピー性皮膚炎とはどのような病気ですか?
かゆみのあるぶつぶつが起こって、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
どのような人がアトピー性皮膚炎になりやすいですか?原因はありますか?
「アトピー素因」を持つ人がなりやすいです。
アトピー性皮膚炎は、何歳くらいで発症しますか?
乳幼児期・小児期に発症することが多いです。
アトピー性皮膚炎は、子どもの頃に発症しなければ、大人になってから発症することはないですか?
大人になってから発症することもあります。
アトピー性皮膚炎は遺伝する病気ですか?
アトピー性皮膚炎は、遺伝が関与している場合もあります。
アトピー性皮膚炎を放置するとどうなりますか?
かゆみが強まったり湿疹の範囲が広がったりして、生活の質が低下していきます。合併症を起こす可能性も高まります。
アトピー性皮膚炎に合併しやすい病気はありますか?
喘息や鼻炎などの他のアレルギーや、掻きすぎた箇所の感染症などを合併します。
アトピー性皮膚炎には、どのような症状が見られますか?
かゆみが主な症状です。見た目の問題でも悩まれる方が多いです。
アトピー性皮膚炎と症状が似ている他の病気はありますか?
かぶれや疥癬(かいせん)など、皮膚のかゆみを生じる他の病気と区別する必要があります。
アトピー性皮膚炎で、医療機関を受診する目安はありますか?
かゆみを伴うぶつぶつなどの症状があれば、遠慮なく受診してください。
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