夜間多尿を放置するとどうなりますか?

睡眠障害や転倒・骨折、心血管疾患のリスク上昇や、死亡率の上昇など深刻な健康リスクにつながります。

夜間多尿は夜間頻尿の主要な原因であり、放置すると重大な健康被害につながります。特にご高齢の方や持病を持つ患者さんでは影響が深刻です。具体的には以下のような影響が考えられます。

睡眠障害の進行と生活の質の低下

  • 睡眠の中断
  • 睡眠の質の低下
  • 日中の眠気、疲労、活力の低下
  • 集中力の低下
  • 抑うつ症状や認知機能障害のリスク増加

これらのことにより生活の質が大きく低下する可能性があります。

転倒・骨折リスク

  • 転倒・骨折リスクの増加

特にご高齢の場合は、大腿骨頸部骨折など重篤な骨折につながる可能性があり、転倒は高齢者の偶発的な死亡原因の大半を占めると言われます。
命に関わらない場合も、寝たきりや要介護状態への進行につながることがある点でも注意が必要です。

心血管系の病気のリスクの上昇

夜間多尿は夜間頻尿であり、1晩に2回以上の夜間頻尿は、女性においてアテローム性動脈硬化性心血管疾患のリスクが高いことや、60歳以下の男性も将来的に冠動脈病変による心疾患を起こすリスクが高くなる可能性が指摘されています。これは、夜間多尿の原因に高血圧や心不全、慢性腎臓病(CKD)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)など心血管系の病気のリスクと類似している病気があることが関係しています。

夜間多尿は単なる「加齢に伴う変化」ではなく、重篤な全身疾患のサインである可能性があります。また夜間多尿と関連する睡眠不足、転倒のリスク、心血管系の病気の進行リスクが組み合わさると、健康寿命を大きく損なう可能性があります。そのため、夜間多尿の疑いがある場合は、放置せずに早めに医療機関を受診し、原因を特定して適切な生活習慣にすることや、治療を受けることが大切です。

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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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