夜間多尿は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

尿の産生を抑えるお薬や、漢方などがあります。水分バランスが変動することによる副作用があります。

夜間多尿に使用できるお薬は限られていますが、以下のようなものが挙げられます。

保険適応の薬物療法

  • デスモプレシン(ミニリンメルトⓇ)
  • バソプレシンという抗利尿ホルモン(尿の産生を抑えるホルモン)を模したお薬で、もともとは、子どもの夜尿症や尿崩症の薬として使用されていました。

最近、男性の夜間多尿に対する効果が認められ、副作用のリスクが少ない場合に保険適応で使用できます。腎臓で水の再吸収を増やして、尿量を減らす効果がありますが、血中の水分が増えるため低ナトリウム血症(水中毒)のリスクがあり、特に65歳以上の方は注意が必要です。デスモプレシンは、体内の水分バランスをダイナミックに調整する薬なので、定期的に病院で診察を受け、血液検査等をすることで安全に使用できます。

  • 漢方薬:紫苓湯や牛車腎気丸などが夜間頻尿の治療に検討されることがありますが、個人差があります。

保険適応外だが、施設によって処方される可能性があるもの

  • 利尿薬:午後(就寝の6時間以上前)に利尿薬を投与することで、就寝前に体内に蓄積された水分を排泄させ、夜間の尿量を減少させる方法が報告されています。長期投与により、腎機能障害などの有害事象があり、保険適応ではありません。
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs/COX阻害薬):夜間多尿を伴う夜間頻尿患者に対する有効性が報告されている一方で、長期的な利用による胃腸障害や腎機能障害などの副作用の報告もあり、保険適応ではありません。

夜間多尿の治療は、生活習慣や持病によって適切な方法が異なります。担当の医師とよく相談して、自分に合った治療法やお薬を見つけることが大切です。

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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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