女性の夜間多尿で気をつけることは何ですか?

女性の夜間多尿では、日常生活の改善や持病などの再評価が重要です。

女性が夜間多尿を呈する場合、男性と異なりデスモプレシン(ミニリンメルトⓇ)という薬剤は現在使用できず、高血圧心不全などの検査や治療が特に重要です。
具体的には以下の点に注意が必要です。

水分や塩分摂取

夜間多尿の原因は様々ですが、水分摂取量や塩分摂取量が多いことは見落とされやすいです。そのため、夜間多尿や夜間頻尿がある場合には、注意が必要です。

高血圧や心臓の病気

夜間多尿は夜間頻尿の主な原因ですが、夜間頻尿(1晩に2回以上)は女性では高血圧と強く関連しています。また、女性の夜間頻尿は心血管疾患のリスク増加とも関連があるため、夜間多尿がある場合は、それらの病気に注意が必要です。

降圧薬の種類

薬によって夜間頻尿が悪化する可能性があるため、お薬にも注意が必要です。

  • カルシウム拮抗薬:種類によっては、55歳未満の女性では夜間頻尿を悪化させる可能性が報告されています。
  • 利尿薬:夜間頻尿のリスク因子であり、特に女性でそのリスクが高いと報告されています。
  • ACE阻害薬/ARB:高齢女性では夜間多尿のリスク因子という報告があります。


高血圧の薬を服用していて、夜間多尿もある場合は、担当の医師に相談してみましょう。デスモプレシン(ミニリンメルトⓇ)は、夜間多尿に保険適応のあるお薬ですが、女性での研究結果を踏まえて、現在、日本では男性のみ保険適用となっています。そのため、女性で夜間多尿がある場合は、単なる加齢現象と考えず、生活習慣の改善を中心に行い、高血圧や心臓の病気が隠れていることに注意して、早めに医療機関を受診することが大切です。

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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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