ステロイドを使わないでアトピー性皮膚炎を治療することはできますか?
ステロイド以外にも、タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏、ジファミラスト軟膏、タピナロフクリームなどの選択肢がありますが、効果が限定的な場合もあります。
アトピー性皮膚炎の治療には、炎症を抑える塗り薬が有効です。
ステロイド外用薬は、長い間使われてきた効果と安全性が確認されている薬で、第一選択薬としてよく使われます。
しかし、ステロイド以外にも、
- タクロリムス軟膏[カルシニューリン阻害薬]
- デルゴシチニブ軟膏[ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬]
- ジファミラスト軟膏[ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬]
- タピナロフクリーム[芳香族炭化水素受容体(AhR)調整薬]
等といった塗り薬があります。
これらの薬は、ステロイドとは異なる仕組みで炎症を抑えますが、ステロイドに比べると炎症を抑える効果が弱いこともあります。
それぞれに特徴があり、効果や副作用も異なるため、医師と相談して、あなたの症状や状態に合った薬を選ぶことが大切です。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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