慢性骨髄性白血病の患者さんの余命はどのくらいですか?
チロシンキナーゼ阻害薬により10年以上生存することが一般的ですが、治療効果が得られない場合や急性転化期に移行すると余命は数ヶ月から数年とされます。
慢性骨髄性白血病(CML)の余命は、治療に対する反応性と病期によって異なります。
チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の効果により、慢性期のCMLの方は10年以上生存することが一般的です。特に、イマチニブなどのTKIは、生存率を大幅に改善しています。
しかし、TKIの効果が十分得られない場合や「急性転化期」と呼ばれる急速に進行する病態(病気によって変化する体の状態)に移行する場合、余命は短くなり、数ヶ月から数年とされています。
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最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
NATIONAL CANCER INSTITUTE.“Chronic Myelogenous Leukemia Treatment (PDQ®)–Patient Version”.NATIONAL CANCER INSTITUTE.https://www.cancer.gov/types/leukemia/patient/cml-treatment-pdq,(参照 2024-07-23).
国立研究開発法人国立がん研究センター.“慢性骨髄性白血病”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/CML/index.html,(参照 2024-07-23).
Hochhaus A, Baccarani M, Silver RT, et al. European LeukemiaNet 2020 recommendations for treating chronic myeloid leukemia. Leukemia 2020; 34: 966–984.
日本血液学会. 造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版. 金原出版. 2023
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