小児喘息(重症)でも喘鳴がないことはありますか?
一部の特別なケースでは喘鳴が典型的でない場合もあります。
「喘鳴(ぜんめい)」とは、息をするときに胸から「ゼーゼー」とか「ヒューヒュー」という音がすることです。
小児喘息の診断に使われる質問票(例えば、ATS-DLD質問票やISAAC質問票)では、お子さんがこれまで、あるいは最近、胸がゼーゼー・ヒューヒューしたことがあるかどうかを問う、重要な項目です。
しかし、特に重症心身障害を持つお子さんの場合、元々の病気の状態によって喘鳴が典型的には現れないことがあります。
このようなケースでは、喘鳴だけでなく、咳や陥没呼吸(息を吸う時に胸やお腹がへこむこと)、SpO2(血中の酸素濃度)などの客観的なサインも参考にして、総合的に喘息と判断することがあります。
そのため、必ずしもすべての喘息で典型的な喘鳴が聞こえるわけではない、と考えることができます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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