アトピー性皮膚炎ではどのような項目の血液検査を行いますか？

アトピー性皮膚炎では、以下のような項目の検査を行うことが多いでしょう。

血清総IgE値

アレルギー体質かどうかを調べます。高値になることが多いですが、この項目だけでアトピー性皮膚炎と診断できるわけではありません。

特異的IgE抗体

ダニやハウスダストなど、何に対してアレルギー反応を示しやすいかを確認します。陽性でも必ず原因とは限りません。

末梢血好酸球数

炎症やアレルギー症状の程度を調べます。重症だと高値になる傾向があります。

血清LDH値

皮膚や身体の炎症の指標となります。重症だと高値になる傾向があります。

血清TARC値

アトピー性皮膚炎の重症度を反映します。病状にもっとも鋭敏に反応するため、病勢や治療経過の客観的な評価にも有用です。

血清SCCA2値

小児アトピー性皮膚炎の重症度の指標となります。

これらの血液検査結果も参考に、診断や治療方針の決定、または経過観察が行われます。