夜間多尿の原因は何がありますか?
水分や塩分の摂り過ぎ、抗利尿ホルモン分泌低下、心臓・腎臓の病気、睡眠障害など、様々な原因があります。
夜間多尿は、生活習慣から全身疾患まで、様々な原因によって引き起こされます。代表的な原因として以下が挙げられます。
生活習慣・食事の影響
- 1日の水分(特に就寝前の水分)が多い
- 塩分の多い食事習慣(喉が渇くため、水分摂取量を増加させる)
- 夕方以降のアルコール、カフェインの摂取
ホルモン分泌の変化
- 加齢によってバソプレシンという抗利尿ホルモン(尿の産生を抑えるホルモン)の分泌量が低下する。
- 夜間に抗利尿ホルモンが十分増加しないため、日中と同じように尿が作られるため、夜間の尿量が多くなります。
循環器系の病気
- 心不全:日中の下肢にむくみなどが起こり、夜間に下肢の水分が血管に戻り、尿量が増加します。
- 高血圧:特に夜間の高血圧に関連するという報告があります。
- 末梢浮腫:日中活動している際に足に溜まった水分が横になった際に心臓や血管に戻るため、夜の尿量が増えます。
内分泌・腎臓に関わる病気
- 糖尿病:高血糖やそれによる腎機能の低下により尿量が増えることがあります。
- 慢性腎臓病(CKD):水分・塩分バランスが悪くなり、尿量が増えることがあります。
睡眠障害に関わる病気
- 睡眠時無呼吸症候群:呼吸停止中に尿量が増えるホルモンの分泌が促進されることなどが関連している。
薬剤
- 利尿薬
- 降圧薬:薬の副作用で夜間の尿量が増えることがあります。
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(参考文献)
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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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