「難治性疼痛」とはどのような病気ですか?
通常の治療で改善しにくく、長期間続く慢性的な痛みです。
難治性疼痛とは、一般的に3ヶ月以上にわたって持続し、通常の治療法では十分に改善が見られない慢性的な痛みの状態を指します。この痛みは、身体的な損傷や疾患が原因である場合もあれば、神経系の異常、心理的・社会的な要因が複雑に絡み合って生じることもあります。
難治性疼痛は、単なる身体的な苦痛に留まらず、患者さんの日常生活の質(QOL)を著しく低下させることがあります。痛みによって睡眠障害、食欲不振、活動量の低下などが引き起こされ、さらにうつ病や不安障害といった精神的な問題も併発することが少なくありません。
痛みの種類としては、組織の損傷によって生じる「侵害受容性疼痛」、神経の損傷や機能異常によって生じる「神経障害性疼痛」、心理的な要因が強く関与する「心因性疼痛」などが、単独または複合的に関与していることがあります。そのため、治療には単一のアプローチではなく、薬物療法、神経ブロック、リハビリテーション、心理療法などを組み合わせた「集学的治療」が必要となることがあります。
難治性疼痛について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
Treede, Rolf-Detlef et al. Chronic pain as a symptom or a disease: the IASP Classification of Chronic Pain for the International Classification of Diseases (ICD-11). Pain. 2019, 160, 19-27.
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Royal College of Physicians (RCP).Chronic pain (primary and secondary) in over 16s: assessment of all chronic pain and management of chronic primary pain.NICE,https://www.nice.org.uk/guidance/ng193(参照 2025-11-05)
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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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