ケガが治ったのに痛みが続くのは難治性疼痛ですか?
ケガや手術が治っても痛みが3ヶ月以上続く場合は、慢性疼痛や難治性疼痛に移行している可能性があります。
ケガや手術などでできた傷が治っているのに、痛みだけが長く残ることがあります。こうした状態が3か月以上続く場合、急性の痛みが慢性化し、「慢性疼痛(難治性疼痛を含む)」に移行している可能性があります。
本来、体の組織が修復されると痛みはおさまるはずですが、以下のような理由で痛みが続くことがあります。
● 神経系の変化(中枢性感作)
長く痛みの刺激が続くと、脳や脊髄などの神経が過敏になり、痛みの信号を増幅したり、本来痛みを感じない刺激でも痛みとして感じるようになることがあります。
● 神経の損傷
ケガや手術の際に神経が傷ついた場合、神経障害性疼痛と呼ばれるタイプの痛みが残ることがあります。
● 心理的・社会的な要因
痛みが長引くと、不安やストレス、気分の落ち込みなどが痛みを強めることがあります。これを「痛みの悪循環」と呼びます。
こうした痛みは、単なる「傷の名残」ではなく、神経や脳の働きの変化を伴う病態として考えられています。放置せずに、ペインクリニックや整形外科などの専門医に相談し、原因を見極めたうえで治療を受けることが大切です。
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(参考文献)
Treede, Rolf-Detlef et al. Chronic pain as a symptom or a disease: the IASP Classification of Chronic Pain for the International Classification of Diseases (ICD-11). Pain. 2019, 160, 19-27.
Finnerup NB, et al.. Pharmacotherapy for neuropathic pain in adults: a systematic review and meta-analysis. Lancet Neurol. 2015, 14, 162–173.
Royal College of Physicians (RCP).Chronic pain (primary and secondary) in over 16s: assessment of all chronic pain and management of chronic primary pain.NICE,https://www.nice.org.uk/guidance/ng193(参照 2025-11-05)
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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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