長鎖脂肪酸代謝異常症の場合、学校給食はどのような対応が必要ですか?

通常の給食は食べられないため、長鎖脂肪酸を除去した特別食の提供や、家庭からの弁当持参が必要です。学校との密な連携が不可欠です。

長鎖脂肪酸代謝異常症のお子さんが学校給食を摂るには、学校側の特別な対応と協力が不可欠です。この病気は、一般的な食事に含まれる脂質(長鎖脂肪酸)を分解できないため、通常の給食をそのまま食べることはできません。

対応方法は、主に以下の2つです。

除去食・代替食の提供

学校の給食室や栄養士と連携し、原因となる長鎖脂肪酸を含む食材や調理油を除去した給食(除去食)を提供してもらう方法です。

  • 除去する食材の例:牛乳・乳製品、肉の脂身、バター、マーガリン、揚げ物など。
  • 代替:調理油を、家庭から持参した安全な中鎖脂肪酸(MCT)オイルに替えてもらうなどの対応が必要です。

完全弁当持参

学校での対応が難しい場合や、より厳密な管理が必要な場合は、家庭で調理したお弁当を持参することになります。

これらの対応を進めるにあたり、最も重要なのは学校との情報共有と連携です。まず、保護者から学校(担任、養護教諭、栄養士、管理職など)に対し、病気の特性や食事管理の重要性を正確に伝える必要があります。その際、主治医が作成した「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」などを提出し、専門的な情報を提供することが不可欠です。

また、食事だけでなく、以下のような点についても連携が必要です。

  • 体育などの運動時の注意点と、運動前後の補食について
  • 遠足や宿泊行事など、特別な活動時の食事対応
  • 発熱など体調不良時の緊急連絡体制と対応方法

家庭、学校、医療機関が三位一体となって連携し、お子さんが安全で楽しい学校生活を送れる環境を整えることが大切です。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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