長鎖脂肪酸代謝異常症
長鎖脂肪酸代謝異常症とは、脂肪をエネルギーに変える酵素が先天的に働かないことで、低血糖や筋肉痛、心筋症などを引き起こす病気です。空腹時や運動後に症状が出ることがあり、早期発見が重要です。疑わしい症状がある場合は小児科や代謝内科を受診しましょう。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
病気について
脂質を構成する基本単位である「脂肪酸」の一種で、炭素の連なりが長いものを指します。体の重要なエネルギー源として使われます。
脂肪をエネルギーに変える体の仕組みに生まれつき異常がある病気です。絶食や運動をきっかけに、低血糖や筋肉の障害などを起こします。
病気の重症度や治療の開始時期で大きく異なります。早期発見と適切な治療・管理を行えば、通常の寿命を全うすることも可能です。
脂肪をエネルギーに変えるために必要な「酵素」を作るための「遺伝子」に、生まれつき変異があることが原因の遺伝性疾患です。
受診について
症状について
絶食や感染をきっかけに、低血糖、筋力低下、筋肉痛、心筋症などが起こります。新生児期には突然死に至る重篤な場合もあります。
乳児期では低血糖や嘔吐、ぐったりするなど。小児期以降では運動後の筋肉痛や筋力低下が初期症状として現れます。
症状だけでは判断が難しく、血液検査などが必要なため、正確なセルフチェックはできません。
心臓の機能が低下する心筋症、肝不全、筋肉が壊れる横紋筋融解症、重い低血糖による昏睡など、多臓器不全に至る危険があります。
治療について
薬について
(参考文献)
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