子宮腺筋症の痛みに痛み止めは効きますか？
子宮腺筋症による月経痛や骨盤痛に対し、非ステロイド系消炎鎮痛薬（NSAIDs）は有効な対症療法です。
子宮腺筋症は、強い月経痛（生理痛）や過多月経、月経時以外の腹痛・腰痛・骨盤痛などを引き起こします。月経痛の主な原因は、生理の時に子宮内膜から過剰に作られる「プロスタグランジン（PG）」という物質ですが、非ステロイド系消炎鎮痛薬（痛み止め）は、このPGの産生を抑えることで鎮痛効果を発揮します。
- 痛みの効果を最大限に得るためには、痛みを感じたらすぐに内服するように指導されます。
- 症状が強い場合は、月経痛開始時またはその直前から服用を始め、2〜3日間継続して服用することが推奨されます。
- 鎮痛薬は症状を一時的に和らげる対症療法であり、子宮腺筋症という病気自体やその進行を予防する効果は乏しいです。
- 鎮痛薬の効果が不十分な場合や、子宮腺筋症の進行を防ぐ治療が必要な場合には、低用量ピルやジエノゲストなどのホルモン療法への変更や併用が検討されます。
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最終更新日：
Ubie株式会社 産婦人科
金沢 誠司 監修
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